#スタジオウエマツ#エアロビック#オンライン#健康

HEALTH CONSULTATION ROOM

健康相談室

健康相談室

 健康とは何でしょうか?
これは健康な体を保つための三原則として知られており、栄養や睡眠と同様に運動がその一部だということがわかります。


それでは、平成 30年度「スポーツの実施状況等に関する世論調査」(抜粋)から大まかではありますが日本における運動の全体像を見てみましょう。

<スポーツ実施率>
・週 1日以上運動・スポーツをする成人の割合 55.1%、週 3日以上運動・スポーツをする成人は 27.8
70代男女の実施率が 70%オーバー
50代を除く 女性は全ての年代において 男性より実施率が低い
・この 1年間に運動・スポーツはしなかった」かつ「現在運動・スポーツはしておらず今後もするつもりがない」と答えた「無関心層」は 14.8

<運動・スポーツを行った理由>
・「健康のため」 77.9
・「体力増進・維持のため」 58.3
・「運動不足を感じるから」 52.2

<実施頻度が減ったあるいは増やせない理由>
・「仕事や家事が忙しいから」 45.1
・「面倒くさいから」 28.4
・「年を取ったから」 26.4

これらのデータから、国民の半数以上は健康の必要性とそのための運動を行っていることが分かります。特に時間の余裕も相まって、70代男女による運動の実施や健康に対する意識は高いです。一方で20代〜60代の運動実施率の低さは、「仕事や家事が忙しいから」45.1%から優先的に運動が実施されていなく、関心の低さが現れています。

さらに、次のデータは谷本ら(2009 一部改変)は50歳以降の男女にみられる筋肉量の変化率になります。


このデータから、明らかに日本人の筋肉量は50歳を境に著しく低下していきますが、生物学的に考えると男女とも30代からの筋肉量が右肩下がりになることは否めません。


ここまで大きく2つのデータをみました。これらを総体的に見ると、医療大国の日本として課題はあるもの、まだ医療に頼っていればと思われます。しかしながら、これらのデータに反して出された課題があります。それは平成30年に国が掲げた【人生100年時代】です。この言葉は既に耳にしたことがあると思われます。また、この中には「より長いスパンで個々人の人生の再設計」や「意欲ある高齢者に働く場を準備する」という指針が含まれており、これらを実行するためには単純に平均寿命を伸ばすだけでなく、【超高齢化における健康寿命の延長】が必要とされます。そのためには、ここまでの運動への意識をさらに高め、運動の機会をより増やすことが必須です。

【人生100年時代】という前提条件が変わった今、「健康」という概念も時代とともに変わりつつあります。ここでこれまでの「健康」に対する価値や身体に見られる現状に対して敏感になる良い機会かもしれません。